いろいろ私事でややこしいことが重なりまして、今年はGPシリーズをほとんど見られませんでした。フランス大会も真央ちゃんの演技だけとりあえず見たり。ファイナルにはどの6人が進出したのか正確には把握していないぐらい。

そんな調子でフィギュアスケートのことを書くのもどうなのかと思い、ひかえていた部分もあります。でも全日本は楽しみにしていました。テレビ放映も全部見られたわけではありませんが、男子ショートと女子ショートとフリーはだいたい見ています。真央ちゃん演技は放映時に見ましたが、その後のインタビューまでは見ていません。

世界選手権の選考会も兼ねている大会、女子シングルに関して(男子シングル・ペア・アイスダンスは全部見ていないので何ともいえません)選考も文句なしの妥当な人選だと思っています。オリンピックの出場枠がかかっている大会で、先輩肌の選手も選ばれていませんので、もしかしたら多少のプレッシャーはかかるかもしれません。しかしながら、これまで十分なほど経験を積んできている選手たちばかりですので、出場枠云々はあまり考えず、自分のためにベストの演技をすれば結果はついてくると思います。選ばれた3人を心から応援します。できるだけ放映も見ようと思っています。


真央ちゃんも、練習がなかなか大変だったと思いますが、フリーのリプレイを見ながら一人で「あれ、トリプルルッツの再生がない!ルッツの再生なかったよね!」などとちょっと感動してしまいました。実際演技中もまったく違和感なかったので「おお!」と思っていたんですけど、涙が出そうになるほどうれしかったです。

テレビでオンタイムで見るとデータ放送でスコアも出るんですね。それも確認しましたが、ステップシークエンスがジャッジ全員も含めて満額だったというのもうれしかったですよ。もしかしたら、期待に応えられなかったなどと思っているかもしれませんが、私にとっては、そして多くのファンにとってはむしろ期待していた以上のものを見せてもらい、評価も期待していた以上だったのではないかと思います。

とはいえ、いかんせん女子はPCSの係数が低いから。女子もこんなに高得点時代になっているのですから、ちょっと係数考えようよとは思いますね。男子とは試合の組み立て方がちがってきますし。女子は冒険しにくいですね。

たとえばルパン三世は数年に一度男子で見られるプログラムのように思いますが、女子はそういうコミカルな路線を競技でやりにくい。極端な話、ルパン三世せりふボーカル入りはできても、うる星やつらのボーカル入りテーマ曲で競技勝負するなどね、色気色気と言われがちな競技で、そんなんいうならこの曲でやってやるよ!と逆手にとってしまう漢な女子はやっぱりいないでしょ?(もしすでにいるのなら勉強不足です。すみません。)

今年、SMAP解散ということで、競技でシェイクとかやるジュニアあたりの選手いるんじゃないかなと思ったんですけど、やっぱりジャニーズ系は著作権厳しいんですかね。(もしショーでもやっている選手がいるのなら、勉強不足です。すみません。)

話はそれましたが、真央ちゃん、よかったですよ。私は真央ちゃんのトリプルアクセル大好きですが、ダブルがメインだったアイガットザリズムや白鳥の湖のシーズンの演技も大好きです。何をやっても真央ちゃんのスケートは見所があるもの。こればかりは、まだ若いほかの選手にとって望んでも得られない強みだと思います。とにかく膝をこれ以上壊さないようにと願っています。それさえかなうならば何をどうやっても悔いが残るようなことにはならないと思うからです。

ただ、それでも欲を言うならば、構成は違うにしても、もう一度『鐘』を見たいです。女子もジャンプのレベルがあがり、この全日本も真央ちゃんが競技でもショーでもやってきた曲を使う選手がちらほらと見られました。でも、どんなにロシア女子が強くても、日本人選手のレベルが上がっても、いまだに『鐘』のように一貫して重たい曲と、衝撃の3-3抜いてでも跳ぶトリプルアクセル2回、ステップワーク、スパイラル、スピンをやろうとする女子はいない。カルミナブラーナだってまだまだポップだもの。『鐘』という曲に挑戦する度胸があり、あの曲をものにできるような女子選手は、あれから何年もたった今、一人も登場していないのです(もしやってる女子がすでにいたら私の勉強不足です。すみません)。

そして、リーザがトリプルアクセルを跳んだシーズン、どれだけ多くの女子選手が(平昌五輪にむけて)「これからトリプルアクセルに挑戦する」と言ったことか。でも、言うのは簡単だったんだな、と今は思います。ルール変更で価値が下がったというのはあるかもしれません。言うのは簡単なんですよ。いまもまじめに挑戦している選手は限られているでしょうね。試合に入れる女子はもっと少ないのかな。

私の子供がジャンプの構成表示に関して、試合後にたくさん青色になり違う単語に変わるのを見ながら「どうしてああいう風になるの?」と私に聞いてきました。そこで、今は最初にコンビジャンプのうちの一つが抜けちゃったら、どういうふうにすれば点数を減らさないようにできるか、何通りかいろんな構成のを考えて練習しておくのだ、と答えたんですよね。女子の場合トリプルジャンプが5種類までならば、わりと何通りか組み替えが利くので事前に練習できるけど、真央ちゃんみたいに6種類入れようとして、しかも2番目以降に入れようとするジャンプがほとんどの人がやらない種類のジャンプになると、そういかなくなるので、何かが抜けてしまったらほかに付け足すことがしにくい。だから、やり方が古風というか、欲がない選手だと言えばそうかもしれない、などと力説していたら、それは普通の視聴者の夫にとって知らないことで意外なことだったようです。そういう解説もしてみると面白いのではないでしょうか。

ともかく、鐘についてこんなこと書いてしまうと避けられちゃいそうです……。いずれにしても、もう一度タラソワのプログラムを滑る真央ちゃんを見たいです。ほかの振り付け師のも見たいけど…。


知子ちゃんのショートプログラムとか、真央ちゃんのリチュアルファイアーダンス両方見ていても思うのですが、やっぱりローリーの振り付けって膝ぶっ壊しそうな感じ満載ですよね。ローリー・ニコルだからあんなものだと見てるほうもつい慣れてしまうのですが、よくよく見ると軌道が無茶というか逆らっているというか変な動きですし。

もう一つ言うならば、知子ちゃんはわりと大きく体を動かそうとするので、おそらくローリーが振り付けている以上に体を大きく動かしていると思われます。ですが、基本的にローリーの振り付けは身体が上下しないように求めていると思うのです。基本的に体は水平移動を保ち、でも変な軌道で動いてほしいという感じかな? 唯一例外があるとしたら(今年見ていないので何ともいえませんが)デニス・テンの振り付けですか。あの選手のプログラムは相当無茶してるのだと思います。一方で、いま評価が高いシェイリン・ボーンの振り付けは、荒川先生曰くの「体の上下運動もあって」ですか、つなぎやステップなどで時折、体をがーんと低くさせる振りを入れる。そういうのが今の流行なのかなと気はしました。実際、本郷さんのカルミナ・ブラーナとか樋口若葉さんのSP(ごめんなさい、曲名まで覚えてません)とか見てて、私もいいなあと思ったんですよ。いかにもシェイリンらしいし。

ローリーに話を戻しますが、今のトレンドで助走抜きでジャンプを飛ばなきゃいけないから、ローリーがジャンプの前も盛り込んじゃうと、やっぱり大変だと思います。よく考えてみたら、高橋大輔さんも最後のシーズン傷めちゃいました……。ここのところ彼女が振り付けをやった選手たち……いろいろ古傷、負傷など抱えてしまった選手たちが、なかなか結果がでなくて困っているのはどこかしらもう怪我とつきあっていかなきゃいけないみたいな状態なのかもしれない、などと勘ぐってしまうほどです。なので、知子ちゃんがもし来季も1つプログラムをローリーに頼むとして、いやにローリーが張り切りすぎたら、くれぐれも無理しない程度に(怪我するぐらいならちょっと端折ってもいいと私は思います)ベストなものを追求してほしいです。

宮原知子ちゃんはやたらと努力や安定感が強調されがちな選手ですが、彼女のすいすい流れていく滑りの美しさが個性なので(見たところ日本人女子選手で一貫してスピードが一番出るのは彼女ですよね。あと本田真凛ちゃんかな。彼女は表現云々以前に滑りがきれいだ)もっとそれを解説・実況の方々も強調してくれると、スケオタさんじゃない視聴者に彼女の良さが伝わりやすいんじゃないかなと思います。

すばらしい3連覇です。ジャンプの構成見ていても、ひとつひとつの動きを見ていても、少しでも上を目指しているのがわかります。おめでとうございます。そして、宮原ならではの美しい演技を確立してきたこと、それを失わないでいることに、なんというか、ありがとうという気持ちです。


男子はあまり見ていないので、コメント差し控えますが、今季まだ羽生さんのFS一度も通して見てないんですよ。

全日本で見ようと思ってたら欠場で残念です。SPは見ました。明らかに得意じゃないジャンルの曲に挑戦しているという意味で、がんばっているし、いいチョイスだなと思ってます。プリンスのあの曲でも割と羽生さん向きな部分を入れているところといい、振り付け師も策士だと感心しています。ファイナル見ていないから今はどうなのか何ともいえませんが、その前の試合だったかな、膝に力を入れるのをあと1拍前倒しか後に倒すと、プリンス特有のノリが生きるんじゃないかと思ったんですけど、評価はすでに高いようなので、私の考えすぎなのかもしれません。

それではみなさま、よいお年をお迎えください。