先週の半ばからアントニオが家にいて落ち着かなく、あまりフィギュアスケートを見ていませんでした。あたかも真央ちゃんがものすごく不調だったとかいうニュースを先に読んだもので、じゃあ、結局台乗りはできなかったのかと思っていたら、あの時点でできることやって、それなりの得点で、でもしっかり2位のメダルをもらってきてるんだもの、(跳んだジャンプの種類考えたら)得点だって悪くないし、むしろ真央ちゃんめちゃくちゃスケートうまいってことじゃんって思ったのはひいき目なんでしょうか。

「音はめ」とか「緩急のつけかた」という表現は気がつくとすっかり使い古されているみたいなので、いっそ「歌心」にしましょう。「節回し」ですね。そうだ、これからは真央ちゃんのスケーティングの節回しは絶妙と言おう。真央ちゃんには歌心がある。そう、節回しがうまいスケーターって意外といないですよね。最近のスケーターの人たち(および振り付け師)は、節回しのうまさをただ、顔を大げさに作って腕をひたすら動かせばいいみたいに考えてるきらいがあります。といっても、ジャッジの評価の仕方を見ていると、上半身にしても「どのように」動かしてるかというよりも「どれだけたくさん」動かしているかのほうがきっと得点高くなるわけだから、しょうがないといえばしょうがないですね。

今回のローリーの振り付けは、昨年よりはやっつけ感(やっつけでも真央ちゃんはちゃんと形にしちゃうけど)がなく丁寧な作りのようなので完成を楽しみにします。ヨーヨーマ(しかチェロ奏者知らないから断定してるけど)のエキシビションプログラムもたくさん見られる機会があるといいなあ。あれ化け物プログラムだよね。タラソワ時代のようにエキシビションで難しいことをやってしまう真央ちゃんが戻ってきてうれしい。

これはあくまで私の意見ですが、試合感はキープしたい、ランキングも上げたい、でも、けがでだましだまし出るなら、グランプリシリーズじゃなくてチャレンジャーシリーズの試合に地味に出てもいいのではないかと思います。そのほうがいつもと違う国に行けて気分も変わるでしょう。そういう経験も選手のうちじゃないとできなさそうじゃないですか。

ここ10年の外国試合遠征がアメリカ・フランス・ロシア・中国・カナダじゃいいかげん本人も飽きるでしょ。ある意味、真央ちゃんに対する採点が(ほかの選手だと目こぼしされたりすることも)ルールにやたらと準じて厳格であるという一つの理由として、ISU国際ジャッジたちもここ10年女子では浅田真央の演技を一番多く見ていることなんですよ。どう考えても浅田真央に遭遇してきた確率が一番高いわけで、そりゃあら探しもするだろうし、ちょっとしたぶれも見つけやすくなるんじゃないかと思います。そして固定観念、先入観が頭にこびりついちゃう。

世界選手権だって、真央ちゃんが優勝したのは日本以外ではグランプリシリーズをやる国以外の場所でやった世界選手権です(真央ちゃんが出場した主催国は、日本・スウェーデン・アメリカ・イタリア・ロシア・フランス・カナダ・日本・アメリカだと思うけど、優勝したのはスウェーデンとイタリアと日本のとき。四大陸とファイナルをやったそれ以外の国はスペイン韓国台湾かな。ジュニア卒業しちゃうとつまんないよ)。ともかく、プロになってからだと中欧で滑るなんてなさそうですよ。また世界ふしぎ発見しなきゃいけなくなるよ。

そうは言っても、今シーズンのファイナルと世界選手権はフランスとフィンランドなんですね。あらま。膝の調子がよくなってうまく成績収められたらフランスとフィンランドに2回行くことになるわけですか。(それ考えると真央ちゃんの場合、試合ならば不慣れなところには行きたくないんだろうか。)

スケート連盟がそのだましだまし出る戦略をどう考えてるのかは知りません(ろくなフォローしないくせに真央ちゃんには客寄せでGPS出てほしいって思ってるきらいがあるし)。本人としては完全に休養したくないのはわかります。本人的にはランキングというよりもむしろ試合感をキープしたいというのが大きいのでしょう。

違う国で滑ってみて、ちょっと気分転換してもいいと思うんだけどなあ……。


本当は初心に立ち返ってサッカーとフランス語について書くつもりでしたが時間切れのため後日。