アモディオさんやアボットさんや織田さんの演技しかまだ全部見てないんです。でもいいんです。

久しぶりにフィギュアスケートの試合をテレビで見ましたけど、一般的な視力もいわゆる動体視力さらに落ちてしまっているので、私にはもはや彼らのように明らかにスケーティングだけでも魅せられる演技じゃないと自分の目ではよさがわかりません。あと織田さんぐらいわかりやすくジャンプ跳んでくれないとわかりません。なのでとりあえず見られた演技が彼らのものでよかった。

で、夜中にジャパンオープンの録画を見ればいいやと思ってたんですけど、録画されていた寺島しのぶとわたせせいぞうの番組をちらっと見たら面白くてそれ見続けてたら、JO見る時間なくなりました。ああいう番組があるの知らなかったんですけど、あれ再放送か何かなんですか?


寺島しのぶっておもしろいですよね。理容師と漁師を聞き間違えるとか。でもあれは髙橋大輔の滑舌の問題ですかね。で、相変わらず髙橋さんは自分の「人格」をさほどよく見せようとしないところがおもしろい。そういう態度がわざとらしくなく、自然なんですな。まったく自分の人格をよく見せようとする必要性を感じてない人。歌子先生や周りの人々やスケート靴まで当たり散らして(自分でもひどいなあと思う)的な話を、またもしてたのには笑いましたが。でも「しゃべりは得意じゃないからキャスターは向いていないけどやってみないとわからないし」とか、「教えるのはきらいじゃないけど教えるセンスがないと思う、言葉で説明できないから」とか、まだ「自分が、自分が、と自分が出てしまう(からコーチをやる段階じゃないと思う)」とか、すごくこの人は自分のことわかってるなあと。しみじみと、引退してから自分はどこへ向かうべきかと自分に向き合うくだりで「いままで選択してこなかったけど、選択するのって難しいですよね」などと言い出すにいたっては、私が言うのもなんですが、そのなんだ、選ばれた人じゃなきゃ言えないことだわと笑っちゃいましたよ。

その一方で、自分の「演技」をよく見せようというのには貪欲でこだわりがある。バンクーバーのメダルも自分の「スケート」を知らしめたもの、という意味で格別らしいし、「俺は(安易に)バレエやらない、変な動きの中の魅力を出したい」とか、ほんとにねえ、この人のそういうセンスは天才的ですよ。水族館のタコか何かの生物(実際はなんでしたっけ?)からインスパイアされた振りをつける振り付け師様々ですよ。

寺島しのぶもフィギュアスケートと自分の仕事(俳優業)との類似性を指摘していました。

  • 人(の心)を取り込まなきゃいけない
  • 規定の技を外してしまったら、試合の中で立て直そうか頭の中で必死に計算しなきゃいけない(舞台で台詞噛んでしまったりすると、それをどうやって立て直そうか必死に考えたりするし)
  • ジャッジも正確性だけによるものではなく人の好みが入る(俳優の演技も正しい正しくないというより好き嫌いで判断されるようなもの)※このくだりは寺島しのぶが文字通りにこんな風に言っていたわけではないですが、そういうニュアンスで言っていたと思います

さすがだと。寺島しのぶの実際のキャラはかなりぶっ飛んでるようにみえるけど、演技となるとほんとその素が見事に消えるもの。それだけの力量のある人の観察眼はさすがだと。


で、レコーダーにも限界があるもので、削除できるものはしちゃおうと録画されちゃった今日のテレ東のスポーツニュース見てたんだけど、もうね、私みたいに動体視力が落ちちゃってる人にも、ああその通りだな、とちゃんとわかるような4回転フリップだの4回転ループだの跳んでほしいなというのが印象です。プログラム全体見ていないからなんともだけど。

(ありゃミーシン先生に飛び上がるタイミングが遅いんじゃね?とか指摘されるんじゃないの……そんなふうに思うのは私の動体視力の悪さのせいならばいいんですけど)

ともかくね、テレ東のニュース見た限りでは、宇野さんマンネリ化してないかと、ジャンプの内容だけ変えてるような(アップグレードしているとはいえ)プログラムはいかがなものかと心配なってきたのですが、もう来季は五輪だし、とりあえずその路線で押していくしかないのかなあと、悪い意味で尊敬する羽生さん路線を行っているようなところが泣けてくるので、できるだけ早く録画見るようにします。

ところでフィンランディア杯の時期には学校が休みでアントニオがずっと家にいるじゃないですかと二学期制を呪いたくなったいちスプでした。