安倍首相とプーチン大統領が「ウラジーミル」「シンゾウ」と呼び合う仲だということで、先日両者が会談したとき、安倍首相が記者に対して「ウラジーミルと…」などと言っていたのを聞き、なんか変だ、何が変なんだろうと思いました。プーチンが強面だから違和感あるのか?? いやちがう。

すでにスケオタさんたちから指摘があったのだろうと思いますが、なんか変だと思ったのは、プーチンが怖そうだからじゃなくて、仲良しをアピールするならロシア語の場合その名前特有の愛称を使うからなんでしょう。

そこで、ニュースを見ながらマリオに「たとえばプルシェンコはエフゲニーという名前だけどジェーニャって呼ばれてる。だから『ウラジーミル』って首相が言っても仲良しっていうイメージ以前に変な感じがするんじゃないかなあ」と言ってみたところ「とりあえずミーシャって言っとけばいいってことか?(ロシア人のあだ名はミーシャしか知らない模様)」と返されたので、「うん、そういうことなんじゃないかと」とロシア語よく知らないから適当に返事してました。でもミーシャって昔バリシニコフが呼ばれてたからミハイルじゃなきゃおかしい。

というわけでウラジーミルの愛称はヴォロージャということを学習しました。


閑話休題。

ヒラリーとトランプの討論会のニュースを見ていて案の定笑っちゃいました。やっぱりヒラリーってえらいですよ。あのノリのトランプのに対して一応やり返すんだから。というか、ああいうタイプの輩に対しては女じゃなきゃ互角に戦えないなって思いました。そんな風に話すとマリオは「要するにおばさんってことだろう?」と言います。ともかく、共和党の候補を決めるに当たってどんどん候補者たち(男性)が脱落していったのが私にはわかる気がします。つまりトランプみたいな人とやり合うには彼以上にずうずうしくなきゃいかんわけです。

先日このエントリの最後の部分でこんなことを書きましたが、あのとき私は現都知事のおばさんらしい図太さに惹かれたんだと思います。本物のおばさんは強いもの。口ばっかりえらそうなおっさんなんかよりも度胸があって、根性があって、ずっと大胆なことできるもの。褒め言葉です。(なお、蓮舫はそういう意味で、全然おばさんの域には達していないと思います)


ソチ五輪以降、今や10代半ばの選手たちが上位を占める女子フィギュアスケート界において、アシュリー・ワグナーは「私は年だから……」「年だけど……」みたいにちょっと自虐的に話を始めつつ、「若い子のようにできないこともあるけど、まだ自分も進化しているし、若い子たちには負けない」という落ちに持って行くようになりました。それが彼女の定番のコメントになっているようにみえます。英語でもろ「おばさん」なんていう単語はないと思われますが、私がもし翻訳するとしたら「私なんてここではもうおばさんだけど……」っていうニュアンスで訳してしまうと思うんですよね。

だからこそ、世界選手権の準優勝は私にとっても感慨深いものがありました。今でも心がくじけそうになるとアシュリーのムーランルージュを見ます。前の年の全米選手権でも、先般の世界選手権でも、とにかくムーランルージュ。病弱じゃないサティーン(2015年の全米)でも全然OK。(2016年世界選手権はこちら最近フィギュアスケートファンじゃない方も読んでくださっているようなので一応説明しますが、2014/2015シーズンの赤衣装バージョンに比べて2015/2016シーズンの白衣装バージョンのほうが細かく滑っているため、より体力を要する振り付けになっています。そして、新バージョンのほうが振り付け師のシェイ=リン・ボーンの特徴がいっそう押し出されていて難易度が高いように見えますが、私は赤衣装の旧バージョンもかなり好きです。なおボーンさんは羽生結弦選手が世界記録をたたき出したSEIMEIの振り付け師ですが、SEIMEIは残念ながらあまりボーンさんの特徴は出ていないプログラムになってしまっているように見えます。

そんなアシュリーも浅田真央ちゃんよりも年下です。

25日に真央ちゃんは26歳になりました。真央ちゃんはいい意味でおばさん根性も持ち合わせた人だと私は思っています。おばさんは強いです。おばさんというのは開き直れます。やいのやいの言う外野なんて気にせず自分のやりたいことに貪欲です。この一年、そうしたおばさんの良さを発揮できますように願っています。

オリンピックやパラリンピックやサッカーW杯予選など見ていて思うのですが、「本来」スポーツの場合、努力を積み重ねた上で試合に臨んだとしても、所詮、その試合が行われる瞬間の調子に左右されるものだし、結果は後からついてくるものです。で、おばさんのよさってあまり結果にこだわらない、というか結果を恐れないことだと私は思っています。