ジャズは世界で一番日本で売れてるんじゃないかと思うんですけどね、そういう意味では昨年映画祭で公開され、今年ぼちぼちアメリカでロードショー公開されているこういった映画を日本で公開してもそれなりの収益は見込めると思います。午前中などに上映してくだされば私も必ず見に行きます。


まずはMiles Ahead

 

マイルス・デイヴィスの伝記映画『Miles Ahead』 サントラが全曲フル試聴可 – amass

Miles Ahead (Original Motion Picture Soundtrack) マイルス・デイヴィス(Miles Davis) の伝記映画『Miles Ahead』。サウンドトラック・アルバムが全曲フル試聴可。発売は日本で4月27日、海外で4月1日。ロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録も収録 以下のURLのページで聴けます http://music.cbc.ca/#!/blogs/2016/3/First-Play-Miles-Ahead-Original-Motion-Picture-Soundtrack 映画『Miles Ahead』は俳優ドン・チードルの企画として数年前から製作が進められていたもので、チードルは監督、プロデュース、共同脚本、そして主演としてマイルスを演じています。 映画はクラウドファンディングサイトindiegogoにて行われた資金調達キャンペーンを活用して製作。プロデューサーには ハービー・ハンコック(Herbie Hancock) を迎えています。 本作はマイルスの1979年の一時的な引退と音楽活動の再開に焦点を合わせており、映画では、ユアン・マクレガー扮するローリング・ストーンズ誌の記者デイヴ・ブリルの目を通じて、フランシス・テイラーと結婚した最盛期、そして一時引退〜1979年の復活までのマイルスが描かれています。 出演はマイルスの最初の妻でダンサーのフランシス・テイラー役をエマヤツィ・コリネアルディ、マイルスが所属していたコロンビア・ミュージックのプロデューサーのハーパー役をマイケル・スタールバーグ。 この作品は2015年9月に開催された<ニューヨーク映画祭>にてワールドプレミアが行われており、米国では4月1日より劇場公開が開始されます。 以下は以前に公開された映像 また、 ロバート・グラスパー(Robert Glasper) が米コロンビア・レーベルのテープ保管庫でセレクトしたマイルスのオリジナル録音をベースにリミックスしたアルバム『Everything’s Beautiful』も発売されます。リリースは日本で5月25日、海外で5月27日。 以下は以前に公開された音源・映像 ミニ・ドキュメンタリー 「Ghetto Walkin’」 以下、プレスリリースより 新世代ジャズ・シーンで鮮やかな活躍を続けるロバート・グラスパー(1978-)が、マイルス・デイビスの音世界を再創造した『エヴリシング・イズ・ビューティフル』を発売する。このアルバムはマイルス・デイビス&ロバート・グラスパー、ダブル名義での発売となる。グラスパーが米コロンビア・レーベルのテープ保管庫でセレクトしたマイルスのオリジナル録音をベースにリミックスした意欲作だ。グラスパーはこの作品について、こうコメントしている。 「単なるリミックス・アルバムにはしたくなかった。マイルスがどれだけ人々に影響を与え、新しいアートを生み出す源になったのかを伝えたかったんだ。僕たちは今もマイルスのスピリットの中に生きている」 『エヴリシング・イズ・ビューティフル』ではマイルスの遺伝子を受け継ぐ多彩な顔ぶれのアーティストたちが参加しており、ビラル、イラ・J、エリカ・バドゥ、フォンテ、ハイエイタス・カイヨーテ、ローラ・マヴーラ、キング、ジョージア・アン・マルドロウ、スティーヴィー・ワンダー、そして、実際にマイルスのバンドでも演奏していたギタリスト、ジョン・スコフィールドと名を連ねる。マイルスのオリジナル音源が曲ごとにグラスパーの自由な発想でサンプリングされ、新鮮な驚きが溢れるアルバムが完成した。。アートワークはアメリカ現代アート界の旗手フランシーヌ・タークの書き下ろしで、グラスパーがマイルスの音楽を自由にコラージュしたアイディアにインスパイアされているという。 もうひとつの作品は、4月1日からアメリカで公開となるマイルス初の自伝的映画『マイルス・アヘッド』のサントラだ。マイルスが一時的に音楽界から引退していた1979年を軸に描かれ、ドン・チードルが主演・脚本・監督を務めている。ロバート・グラスパーが音楽監督の一人としてクレジットされており、果たしてどんなサウンドが完成するのか?と熱い注目を集めている作品だ。全24曲76分を越える長時間収録のサントラには、1956年から1981年に発売されたマイルスの代表的ナンバー11曲(*オリジナル音源/一部抜粋編集)と、ロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録5曲が、ドン・チードルの劇中台詞とともに収録されている。まさに、グラスパー・セレクトによる21世紀版マイルス・ベストといってもいい内容だ。 特にドン・チードル演じるマイルス・デイビスが、グラスパー、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ゲイリー・クラークJr, エスペランサ・スポルディング、アントニオ・サンチェスという今の音楽シーンを牽引する豪華アーティストたちと架空の共演を果たした「ワッツ・ロング・ウィズ・ザット」(23曲目)は、マイルスの精神が今も受け継がれていることを証明する象徴的なナンバーとなっている。映画本編中の演奏シーンで実際にトランペットを吹いているのは、ディアンジェロとの共演でも知られるキーヨン・ハロルド。そして、エンド・タイトルに流れる「ゴーン2015」ではラッパーのファロア・モンチをゲストに迎えている。 映画『マイルス・アヘッド(原題)』は日本公開12月予定(配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)。 ●マイルス・デイビス&ロバート・グラスパー『エヴリシング・イズ・ビューティフル』5月25日日本先行発売品番 CD:SICJ117 定価:2200円+税 <収録曲>01 Talking Shit02 Ghetto Walkin [ft.

 

全曲試聴キャンペーンは終わっていますが、amassさんの記事にあるYouTubeの動画は見られますよ。このサントラ盤、エスペランサも参加しているのね。

これ2年ぐらい前に制作費が足らんということで監督兼マイルス・デイヴィスを演じる主演のドン・チードルがIndigogoというサイトでクラウドファンディングをお願いしていたんです。で、私も一番安かった一口5ドルの寄付にのりました。

そのとき、おもしろいなあと思ったのは、私にいわせるとマイルスを描く映画なんてマイルス自身キャラが立っているので絶対におもしろそうだし、しかもこれまで映画で描かれたりモデルになってきたジャズミュージシャンの中でも一番の大物いわば帝王だというのに、ジャズが生まれたアメリカはハリウッドで彼を描いた映画に資金を出す人がいないということでした。しかも演技はうまくいかにも頭がよさそうなドン・チードルがマイルスを演じるならば(製作・監督もやることになっちゃったわけですけどね)、こういっちゃなんですけど「安心」「間違いない」わけです。その彼がクラウドファンディングを募るために言った殺し文句の一つが「ユアン・マクレガーがキャストに加わってくれた」というものでした。実は私も「ユアンが出るならなおさらおもしろそうじゃん」って思って5ドル寄付をポチりました。確かにユアン・マクレガーが準主役というのは、5ドルで偉そうにいうのもなんですが、寄付しなきゃって思った一つの理由ではありましたね。

先般のアカデミー賞では黒人俳優が一人もノミネートされなかったことが話題になり、問題視され、ボイコット騒ぎにもなりました。確かウーピー・ゴールドバーグも「問題はハリウッドは黒人映画制作にお金を出さない、チャンスを与えないことだ」と言っていたように記憶しています。それに授賞式の司会をしたクリス・ロックもオープニングのトークで「チャンスがほしいんだ」と言っていました。ドン・チードルが監督主演するマイルスの映画だってクラウドファンディングで金を集めざるを得なかったんだものなあ、さもありなん、と私も思ったわけです。

ドン・チードルはインタビューで、金を集めるためにユアン・マクレガー演じる白人の登場人物を加えたと言っています。彼の役は実在しない映画オリジナルの人物だそうです。この映画は厳密に言うと「伝記映画」ではなく、マイルスが音楽活動をしていなかった5年間を描いているとはいえ、その時代の物語はまったくのフィクションだそうです。マイルスが映画に出るならどんな風に出たかっただろうかというのをイメージして話を作ったそうです(ただし、その中で、クールジャズ時代の回想シーンが入るのですが、それは実話に基づいているのかな)。

その辺のこと興味がある方はこちらの記事を。


 

次はBorn to be Blue。これは東京映画祭でのコンペでも上映されました。

この映画もフィクションが入った描かれ方をしているようです。そしてマイルスも登場するようです。 「アメリカのミュージックシーンでは依然として黒人白人ミュージシャンの緊張があり、モチーフとしてそういった社会的なものも描けている」という指摘は興味深いですね。

いやあ同時期にこの2つの映画が公開されているなんておもしろい。なお、チェット・ベイカーもトランペッターで、しかも彼は歌も歌いました。復活後80年代にかなり日本でも話題になったことを覚えています。チェット・ベイカーはいかにもマイルスから影響は受けているんでしょうけど、どちらが実際「天才」なのかというのは、いろいろな視点からのいろいろな見方があって意見が分かれるようです。

チェット・ベイカーの伝記映画『Born to Be Blue』 トレーラー映像が公開 – amass

ウエストコースト・ジャズを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカー(Chet Baker)。彼の人生を描いた伝記映画『Born to Be Blue』のトレーラー映像が公開。チェット・ベイカー役はイーサン・ホーク

 

チェット・ベイカーの伝記映画『Born to Be Blue』からベイカー役イーサン・ホークが歌う「I’ve Never Been In Love Before」が公開 – amass

ウエストコースト・ジャズを代表するトランペッターにしてシンガーの チェット・ベイカー(Chet Baker) 。彼の人生を描いた伝記映画『Born to Be Blue』から、チェット・ベイカー役のイーサン・ホークが歌う「I’ve Never Been In Love Before」のカヴァーが公開。試聴可。サウンドトラック・アルバムは海外で3月18日に発売されます。 ベイカーは1950年代に人気を博すものの、その後60年代にかけてドラッグの乱用により一度低迷。その後、70年代に復活を遂げています。 今回の伝記映画は、その復活後の半生に焦点を当てた作品。ベースとなったのは、今作の監督も務めたカナダ人監督Robert Budreauによる短編映画『The Deaths of Chet Baker』(2009年)で、この短編をフルサイズに拡大した作品です。 映画は<トロント国際映画祭>にて2015年秋にワールドプレミア公開。米国では3月25日より劇場公開されます。 以下は以前に公開された映像。 ●『Born to Be Blue – Soundtrack』 1. My Funny Valentine (Ethan Hawke) 2. Over The Rainbow (David Braid) 3. Let’s Get Lost (David Braid) 4. Ko-Opt (David Braid) 5.

 

イーサン・ホークはかなりチェット・ベイカーの特徴を捉えていると思いますよ。もしかしたらドン・チードルのマイルスよりも。ドン・チードルも一応映画ではトランペットを自分で演奏しているそうですが、イーサン・ホークは実際に歌っているらしい。


 

最後はジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画Jacoです。アメリカではDVDも出たのかな。

ジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画『Jaco』 トレーラー映像が公開 – amass

ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius) のドキュメンタリー映画『Jaco』。トレーラー映像が公開 映画は、およそ4年の月日をかけて製作された作品で、ジャコの家族や友人のほか、 ラッシュ(RUSH)の ゲディー・リー(Geddy Lee)、 スティング(Sting)、 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の フリー(Flea)、 ブーツィー・コリンズ(Bootsy Collins)、 ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell) 、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、カルロス・サンタナらの証言によって、ジャコパスの音楽や人生、死などを描いています。 この作品のサウンドトラック・アルバムは日本で11月25日、海外で11月27日発売。リリース元はSony/Legacy。 アルバムはウェザー・リポートも含んだジャコ自身のプレイのほか、ジョニ・ミッチェルなどへの参加作も収録。また ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ(Rodrigo y Gabriela)や、映画のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた メタリカ(Metallica)の ロバート・トゥルージロ(Robert Trujillo)と レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の フリー(Flea) による新録カヴァーなども収録されます。 海外では同日に映画のDVD/Blu-rayも発売されます。 以下は以前に公開された映像・音源 メタリカ(Metallica)の ロバート・トゥルージロ(Robert Trujillo)、 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の フリー(Flea)らが参加したスペシャル・グループMass Mentalによる「Come On Come Over」のカヴァー ●『Jaco: A Documentary Film

だんだん疲れてきましたので、ジャコ・パストリアスがどういうベーシストだったかはこの名前をキーワードに入れてググってください。たいていのことはわかります。ベース弾く人でこの人から影響を受けていない人はいないんじゃないかというぐらいの人物です。なお、この映画を制作したロバート・トゥルージロがジャコ入門曲を選んでくれているらしいです。

ジャコ・パストリアス初心者のためにメタリカのロバート・トゥルージロが出発点となる4曲をセレクト – amass

ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)のドキュメンタリー映画『Jaco』。エグゼクティブ・プロデューサーを務めた メタリカ(Metallica)の ロバート・トゥルージロ(Robert Trujillo) が「なにから聴けばいいのか分からない」というジャコパス初心者のために出発点となる4曲をセレクト。英国のギター雑誌Total Guitarの企画。コメントもロバート ●Come On, Come Over “It’s a classic R&B song featuring [legendary soul duo] Sam & Dave on vocals. That’s a great one because anybody who listens to that song can relate to it. “It’s a rare moment where there’s actually vocals on a Jaco Pastorius composition.

 

この映画でのCome On Come Overのカバーは、賛否両論あるらしいけど、私は今時でいいと思います。

 

3つの映画ともにモデルになった本人の演奏そのものを使うだけではなく、ちゃんと現在活躍しているアーティストたちが今時の演奏バージョンを作ってサントラ出してるんですよね。


 

フィギュアスケートでジャズとかいうと、シナトラかブーブレかといった懐古趣味的な演奏を思考停止状態で選曲する傾向なんとかならんのかなって時々思います。もちろん、彼らの音楽はいいし、私も好きなんですよ。実際、そうしたオールドファッションなジャズを使ったウィルソンの振り付けなんてやっぱりうまいわけで。

でもいわゆるよくお声がかかる振り付け師たちも、もうちょっといろんな曲を常日頃からアンテナ張って仕入れた方がいいと思うんですよね。ロシアの振り付け師はそういうアンテナすごく大きく張ってるんだなあって感じます。一方で日本人のフィギュアスケート選手も関係者も知ってる曲がほんと少ないように思います。まじで今時の音楽を含めていろんなジャンルの音楽聴いた方がいいと思う。偉そうなこといいますが、私は今流行っている曲をさほど知らないんです。そんな音楽に時間を費やすほど若さもないし。でもフィギュアスケートを見ると、たいてい私の知ってる曲ばかり。だからこそ、それってどうよって思います。

競技生活から引退してしまいましたが、アモディオの選曲はおもしろかったなあ、などと。最後の年にああいう風にHappyを使ったとかやっぱりさすがだなと、ふと思い返してしまいました。なんだかファレル・ウィリアムズのHappy動画も見たくなっちゃったので。なお先日、NHKの新・映像の世紀最終回を見ていたところ、やっぱりみんなでHappyを踊って投稿のくだりも出てきましたね。

なお、アモさんのユーロのハッピーのリンクは貼りません。だってブログでフィギュアスケートの動画貼るとどんどん通報されてなくなっていくので。

ヴォーカル入りの曲が解禁されている今、選曲のセンスって以前よりもかなり問われてくると思いますよ。(あ、でもジャッジもあまり曲を研究してなさそうだからあまり関係ない?)