(2016/01/29 ソウルトレインでのインタビューおよびGolden Yearsの動画を追加)

私の中学生の頃はまだインターネットがなく、その一方でまだ貸しレコード屋という商売が成り立っていた時代で、ビリー・ジョエルのLPを《友&愛》にレンタルしに通ったものだという話は以前書きましたが、ほかにもレコードを借りられるだけ借りにいったアーティストの一人がデヴィッド・ボウイでした。レッツ・ダンスがヒットしていましたしね(今日、はじめてレッツ・ダンスがボウイのアルバムの中で一番売れたものだということに気がつきました)。

まあ戦メリも話題になっていたんですけどね。でもうちの両親は「ものを知っていた」ので、公開されたときに「見に行きたい」と言ったら反対されました。「大島渚の映画で、出演者がデヴィッド・ボウイと坂本龍一とビートたけしの戦争捕虜映画なんて、見ても絶対におもしろくないだろうからやめとけ」と。

今となれば、私だって大島渚がどんな映画を撮ってきた人なのかはわかりますからね。親が反対するのもわかります。そして親はデヴィッド・ボウイの厚化粧時代も知っているわけですし、坂本龍一がどう考えても演技力なさそうということもわかるわけですし、そのうえ、私は毎週土曜日の夜にひょうきん族をテレビで見ていたわけですから。

(2年ぐらいたった頃、テレビで放映されたのを見ましたが、正直つまんなかったので、両親が正しかったように思います。今思い返してみても、あれ、映画としてはやっぱり今ひとつの内容ですよ。こっちが卒倒しそうなほど坂本龍一へたくそだったし。たけしは割とふつうだったけど。ボウイも別に役作りをしてるようには見えないし。そもそも大島監督役作り求めないらしいし。一度見たらじゅうぶんかな……)

なもので、その代わりに同時期に公開されていた『トッツィー』を母と見に行きましたが、今、なぜ戦メリがだめでトッツィーだったらよかったのか、を推し量ると、親が問題視したのはモラル云々よりも映画のできだったのかなと思います。はい。

話を戻します。友&愛にボウイのレコードを借りにいくと、それこそグラム・ロック時代のアルバムも置いてあったのでひととおり聴いたりしたのですが、当時の私にとって、一番しっくり来たのが、グラムロックやめちゃってからレッツダンスだす手前の時期のアルバムでした。

といっても、《ベルリン3部作》はなぜか置いてなかったので、しばらくして、渋谷のタワーレコードがまだ東急ハンズの斜め向かいのビルに入っていた頃ですね、3部作セットの輸入盤が割安で売られていたので買って聴いたわけです。そのとき初めて、輸入盤の方が日本版よりも安いんだということを知りました。家に遊びに来た洋楽好きの同級生たちにも「なかなかかっこいいよ」と聴かせたりして。意外と好評だったので、いくつかカセットテープに録音してプレゼントした覚えがあります(カセットテープの値段もたかがしれていましたし、友達は友達で、自分のおすすめをカセットテープに録音してお返しするんですよ。そういうことって今だとどうするんでしょうかね)。

ええと、また話がそれたので戻しますが、ともかく、デヴィッド・ボウイがソウルミュージックに影響を受けていた時代のアルバムが好きだったわけです。数年前にそれを思い出して無性に聞きたくなって、ヤング・アメリカンズをiTunes Storeからダウンロードしてきいたほどです。(あとベルリン3部作の一つの《ヒーローズ》も)

なので、今日も、ああ、ヤング・アメリカンズの頃のおもしろい動画でもないかなあと思ってまず見つけたのが、これ。

ボウイって《ソウルトレイン》にも出演したんだ……。よくわかんないけど、度胸あるんだなあとか。

追録:こちらがおそらく番組冒頭部分の動画……。やっぱりかなりのアウェイ感満載だよなあ。

そして、ご本人のオフィシャルサイトでも記事がありますが、74年にアメリカNBC(ABC?)のディック・キャベット・ショーに出たときのもの。これヤング・アメリカンズのアルバム出す前なのかな。ヤング・アメリカンズも歌ってますが、ダイアモンドドッグスの1984などもやってます。バックにいる人たちもルーサー・ヴァンドロスとかデヴィッド・サンボーンとか地味に豪華。

でもインタビューのところ、もうむちゃくちゃというかどこまで本気でしゃべってるのかわかんないし、いかにもヤク中みたいな感じで落ち着きないし、質問もなんかいやな感じだし、興味深いです。前記のオフィシャルサイトの記事の方に、インタビュー全文のリンクが張ってありますので、それ読んでからのほうが聞き取りやすいかな。

確かに、「ナホトカからモスクワへと横断した」ってボウイ話してるね。どこまで正気なんだかわかんないけど。

結局、私がボウイが好きだったのは中学生の時だけで、その後音楽の趣味も変わってしまったことから、90年代以降の彼の音楽はほとんど聴いていないのですが、これまでも中学生の頃のお気に入りを無性に聴きたくなることがありました。69歳っていっても、今の感覚だったら亡くなるの早すぎますよね。新作もどうやらボウイ節は健在だったようだし。残念です。

そろそろジョン・レノンやフレディ・マーキュリーに再会されている頃でしょうか。