やっぱり日々の生活に行き詰まっているんでしょうね。いま、出先で読んでいる本のタイトルを見てみれば一目瞭然。たとえば『子どもが変わる 怒らない子育て (フォレスト2545新書)』(嶋津良智著、フォレスト出版、2013年)とか。

今ちょうどこんなくだりを読んでいます。

あるときセミナー会場に行ったら、お願いしていたにも関わらず、プロジェクターが用意されていないことがありました。「プロジェクターは?」と聞いたら「すみません、ないんです」と言うのです。思わず怒りそうになってしまったのですが、私は「これはちょうどいい!」とつぶやいてみました。
すると脳が勝手に「ちょうどいい」理由を探してくれました。私の口からは思いも寄らぬ言葉が飛び出したのです。
「これはちょうどいい。実は私はパワーポイントなしでセミナーをやったことがないのです。でも以前からパワーポイントなしで自分がどこまでできるか、試してみたいと思っていました。もしかしたらパワーポイントがあるときのように、上手くできないかもしれませんが、ちょうどいいので、今日はパワーポイントなしでさせていただきます」
おかげでパワーポイントなしでも無事にセミナーを終えることができました。私は自信をつけることができました。

このあたりを読んでて私の脳裏にひっきりなしに浮かんだのは真央ちゃん。Twitterでいくつか見かけた、THE ICEのある会場のスクリーンが故障で使えなくなったために、ダンスレッスン動画が休憩時間中に流せなくなったという話です。でも、動画を流す代わりに、真央ちゃんが生でレッスンをしてくれて、以来それが続いたとか。

スクリーンが故障したと聞いたとき、THE ICEのスタッフの人たちは会場関係者に対してどのような態度をとったのでしょうね。スタッフの人たちがいかにも「おれさまは客なんだ」的なクライアントだったら、きっと担当者を罵倒してますよね。もし真央ちゃんが「私のことを誰だと思っているの」的な何様スターだったら、周りの人たちだってきっと感化されてそんなタイプの人たちばかりになってしまうでしょうけど、チュッキョさんのツイートを見てきた私には、そんな不手際に対してTHE ICEのスタッフさんたちも相手を怒鳴り散らしている姿が想像できません。

お客さんたちの前で実際にダンスレッスンをやった真央ちゃんは、むしろそうした不測の事態を楽しんだのかもしれません。そして喜んでいるお客さんを見てますます楽しくなって最終日まで続けてしまったのだろうなと。

これって言うのは簡単ですけど、もし私が、座長などというただでさえ責任重い立場で、なおかつ色々とショーの構成・企画にも大きく携わった立場だったら、罵倒とまではいかないけど、相当きっつい文句言っていたと思います。でも真央ちゃんは座長だからこそ、「あちゃあ」と思いながらも「まあ、でも、生でレッスンするのもおもしろいかも」とにこにこしながら引き受けたのかも。気分よくやっていなければ最終日までやらないでしょうしね。

私の心に浮かぶ真央ちゃんは、そういう人です。人としては、それが大事なんだと思っています。