去年の11月頃にこれだけ書いたのですが、なんだかよくわからなくなってしまって、ボツにしてしまったテキストです。

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「誰に対しても(先入観抜きの)公平で一貫性のある採点を!」というのが昨年ブログを始めたきっかけでもありますが、それよりも前からずっと不思議に思っていたことがありました。

ご承知の通り、フィギュアスケートのジャッジ(厳密にいうと”オフィシャル”ですか)は匿名性が守られています。厳密に言うと、その試合にどの審判が何を採点するかというのは試合前に公表されますが(実際、顔見えますしね)、どの国の誰がどのような点をつけたかはプロトコルでもランダムに表示されるようにしてあり、建前上はわからないしくみになっています。

ソチ五輪やさいたまワールドのあとに確かISUの総会があって、彼らの匿名性を守るかどうかも投票にかけられたそうです。

よくネタになっていますけれどもね。以前、Twitterのタイムラインにこのツイートが流れてきたときには吹いてしまいましたよ。たとえば例のあれで韓国は提訴していたのに、なんでVote Noなんですか?と。(写真をどんどんクリックしていくとすべての国のリストが見られます)

さて、そういう審判の匿名性が担保されている中、私はどうもこの「(選手が)審判に試合の後にこれこれと言われた」といった話が当たり前のように選手のSNSや普通に記事で出ていることが不思議なのです。

モスクワでは2011年の世界選手権で2位に入っており、相性は悪くない。「ジャッジにも心配されているくらいだから、表彰台に乗らないと」。再び再起への結果を手にして帰るつもりだ。
時事ドットコム:小塚、心機一転=SP3位に手応え-ロシア杯フィギュア.

選手と審判の関係って、もともとそういうものなのでしょうか……。ソチ五輪のときだってあるロシア人の審判がアデリナとハグしてる写真が流れましたし、男子シングルのフラワーセレモニーの後にリンクを一周するのに日本人の審判が審判席から身を乗り出して羽生君を呼び止めてセルフィー撮ってるところ放送されてますしね。

私の目には、審判たちには「おまえたち選手に点を取らせてやってるんだ」といった傲慢さが意識的であれ、無意識であれ、心のどこかにあるから、そんな行動に出てしまうのではないかと映るのです。

……と、実はこの辺までは先週末に書いていたわけです。ところがその後、Instagramを見たところ、その答えのようなものがアップされていたので驚きました。もう結論書き直しですわ。


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私が半年前に書いた答えのようなものというのは、ミーシャがロステレコムカップのバンケットでオフィシャルの方々に対して選手代表としてスピーチしたという本人投稿の写真を指すのですが、私、ミーシャのおかげで「試合後のバンケットって審判も一緒」だと知ったわけです。え、まじっすか?って思ったの。

ほかのスポーツの試合でもそんなもんなんですかね。たとえばサッカーとか国際試合ごとに、その試合の審判をした審判たちと選手が飲み食いしながら歓談しているなんて想像できない。

なお、ミーシャのスピーチは立派なもので何の落ち度もありません。もし選手を代表して試合主催者に対して一言お願いします、と頼まれたとしたら(というかまあ選手である以上、半ば強制でしょう。だって「お断りします」とはなかなか言えないかと)、当然ああいう内容になるでしょうし、本当に彼らしい、善意のこもった隅々まで行き届いた内容です。

ただ、私、思ったんですよ。ああ、こうやって審判と選手が交流するのが当たり前ならば、コミュニケーション能力がある選手は有利だよね、と。だって、審判の立場で考えてみたら「オフ」で自分のことを立ててくれる選手のほうがかわいいと思ったとしても当然でしょう(金なんて関係なかったとしても自分のアドバイス神妙に聞いてくれればプライドくすぐられますし)? その一方で、進んで自分にアドバイスを請おうとしない、いわば「謙虚な姿勢」がない選手(やコーチ)は「かわいげがない」「傲慢だ」と思うのではないかと。

もしあなたが審判の立場だったとして、そういう感情……先入観抜きに試合で目の前に繰り広げられている演技だけを判定する自信ありますか?

審判が選手に判定についてフィードバックすることはいいことだと思います。訳わからない判定だってしょっちゅうある以上、是非やるべきだとすら私は思ってます。でもそれならば、ちゃんと公式に試合に出た選手全員に同様に面談なり、講評した文面を発表するなりしないと不公平になりませんか? それも公式に。そんな「オフ」だったらフィードバックする、なんておかしいでしょ? そこがどうしても納得がいかないなあと思っていたら、あの記事がNumberにあったわけですよ。

このインタビューされてる審判は、ソチのフラワーセレモニーでメダリストがリンク一周する際に羽生君と記念撮影した人ですよね(その後ろでパトリックはカナダの審判とハグしていたのかな。でも、五輪でメダル期待できる選手の中でパトリックだけが自分の試合で自国の審判がいなかったらしいよ。なおフィギュアスケートではまだ後進国だったカザフスタンはソチに国際審判を派遣できなかったので、デニスにはあの場でハグするまでの人はいなかったみたいね)。ともかく、あの日本人審判の記念撮影シーンを思い出すたびに、今でも吐き気がします。やっぱりこの人たち「最終的に選手にメダルを取らせてやるのもやらないのも自分たち次第だ」って思ってるんですよ。

この件についてはまた続きを。いまさらむかついていてもしょうがないのでね、前向きに考えてみるようにしました。