そろそろいいかなということで、書き起こしました。Number868号(2015年1月8日号)の野口美恵氏の記事Climax Column[ISU技術審判員に直撃]「ルール改正はフィギュアをこう変えた」からの抜粋です。

 そこで日本スケート連盟は’14年夏、強化選手の合同合宿で、海外からコーチを招き、正確な(ルッツ・フリップの)跳び分けに取り組んだ。岡部氏は言う。
「ジャンプは、コーチによって独自のフォームがあり、外部の意見を取り入れにくい領域でしたが、日本スケート連盟が『今後エラーは見逃さない』という強い態度を見せた合宿でした。合宿後も個人的に海外の指導を取りいえるコーチも現れ、効果があったようです。ジャッジの厳格化により『このままでは勝てない』と痛感したコーチは多いでしょう」
 ルールは年々進化し、選手はそれに沿った進化を求められる。では強化合宿以外の場面では、どうやってキャッチアップするのか。
 実は海外では試合後、コーチがジャッジを廊下で捕まえて「どうしてこの点数なの」と確認する姿をよく見かける。これは決して不正ではない。日本は「採点に文句を言わない」という文化があるためか、質問を遠慮するケースが多いが、それには及ばないと岡部氏。
「ジャッジ会議で日本人が話題になった時は、必ずコーチや選手に伝えるようにしています。アメリカのアイスダンスチームは、ジャッジ会議後にチームミーティングを開いているぐらいです。採点理由をフィードバックすることで、より良い競技になっていくもの。聞きに来てくだされば、いくらでも説明しますよ」
 こうなってくると組織力がものを言う。結果的に今季前半は、ロシア、アメリカ、日本が3強といわれる結果を残した。
「ルール改正の影響という面で言えば、やはり毎年、ルールを改正した意味をジャッジが理解して、それをコーチや選手に周知している国が成功しています。日本も、強化選手合宿ではコーチや選手に対するルールセミナーを行い、コーチを対象にした専門的なセミナーも2年に1度は行うようになりました」
 日本の場合は、“座学”がしっかりと効果を発揮しているようだ。
「選手だけでもコーチだけでもジャッジだけでも良い演技を作り上げるのは難しい時代。全員がルールに対する意識が高くなり、協力しあって初めて良い演技が生まれるのです。日本でも、ルールにキャッチアップしたコーチが、自分の不得意なところは他の先生にお願いするチーム体制を取るケースが増えました。表現もジャンプも出来て、誰がどの角度で見ても素晴らしい選手しか勝てない時代になってきています」
(中略)
「どうしたら見ている人がもっと楽しめるか、どうしたら選手がより素敵な演技に挑めるか、それを追求することが、ルール改正の本質なのです。より素晴らしい競技にしていくために、ルールが競技を先導していくのです」

しばらくこれだけ残しておきます。このエントリも変にタイトルをつけると読んでくださる方々に余計な先入観を与えるだろうと思ったので、どうでもいいようなタイトルをつけておきました。私が昨季感じていたこと、そして今回の浅田真央選手の復帰に当たって考えたところを、この記事にからめて今後ちまちま何回かわけて書いていきます。本ブログにご興味もってくださる方はそれまでこの部分に限らずこの記事を読んでみると面白いかもしれません。一読後の第一印象と何度か熟読した後の印象、それらも違ってくると思いますよ。私としては、去年書きかけてボツにした記事も少しリサイクルできそうです。

とはいえ、仰々しい予告の割にはたいした結論にならないかもしれませんが。まだ結論決めてないし。