初戦を落としてしまうと、W杯ってすべてが大一番になってしまいますね。

明日のコロンビア戦のザッケローニ監督の会見(12)です。

日本代表がW杯を出るようになってから、岡田監督(1回目)、トルシエ監督、ジーコ監督、オシム監督、岡田監督(2回目)ザッケローニ監督と見てきましたけど、ザック監督はほんと言い訳をしませんよね。選手の能力やコンディションのせいにしない。

歴代の監督の中で、キャラクター的には一番よかったなと思っている監督だし、やろうとした方向性や選手たちに求めてきたことって、まったくとんちんかんじゃなかったと思うし、そういう意味でも最後の試合、納得のいく形になればなあと思います。ある意味、ザック監督ほど「日本らしいスタイル」というのを打ち出しつつも、「サッカーの戦い方の基本」という本来なら代表選手ならば知っててあったりまえのことでもちゃんと選手たちに提示してくれた人はいなかったと思うんですよ。そして「日本の選手の長所」を口だけでなく心から信じてくれたこと。

この会見でもザック監督こう言ってるんですよ。

日本は、世界では最も優れたチームではないかもしれない。しかし常に選手に言ってきたのが、彼らが今まで獲得してきたレベル、そして勝ってきた試合はすごいものがあった(ということ)。そう考えれば、彼らでもっても、世界でも最強のチームになれると言ってきている。

これまでの会見でもだいたい、このようなニュアンスのことは言い続けてきました。

このサイトを見て下さる方はフィギュアスケートがお好きな方が多いのでしょうか? ザッケローニ監督は就任の翌年から、今年3月の国立競技場工事前最後のサッカーの試合まで、計35回の手記を寄せています。お時間があるときに読んでみると面白いですよ。最初から読むといいと思いますが、W杯をふまえて読むのなら最新からよんでもいいかもしれません。Vol.31 の抽選会の話とか考えさせられますよ。

(話はそれますが、今回日本代表のベースキャンプが3会場からやたら離れていて気候も全然違うということが少し話題に上がっていますね。抽選会の前に、W杯後はキリンの保養所にするための施設を決めてしまったらしいのですが、フィギュアスケートのアルメニアの話といい、なんでこんなことになるんでしょう。抽選会の前にベースキャンプ地決めるってやっぱりおかしいじゃないですか。日韓W杯のときだって2国にまたがっているせいもあって、基本的に抽選会の後に各国はキャンプ地を決めたはず。そりゃ、日本の場合、すでにその時にはベースキャンプ地施設は整っているところばかりだったというのはありますけどね。でも逆に言えば、ブラジルの場合、早く決めたってどうせぎりぎりにならないと工事だって進めもしなければ終わりもしないんだから、抽選会の後に決めてもひやひやするのは同じだったと思うのです。ともかくね、放映時間もそうですけど、スポンサーお金出してるからといっても、自分たちのために肝心の代表の足引っ張ってどうするよって思います。ほんと私むかついてます。監督も選手たちもそりゃ、言及すれば大騒ぎになるし、今更どうしようもないから、キャンプ地について悪いことは言いませんけど、W杯終わったらちゃんとサッカー協会は総括すべきですよ。いや、選手たちや監督、現場のスタッフは文句言うべきだと思う。いっつも文句言わないから、協会やスポンサーや広告会社がトンチキなことしでかすのよ!!)

とりあえず、色々と面白かったところを引用。

ワクワクした気持ちで日本にやって来て、今もそれが続いています。来てみると、事前に聞いていた話と違うということはよくあることですが、私の場合はいい意味で予想は裏切られました。事前に想像していた以上に日本は快適な国だったのです。あまりに心地がいいので、理由を自分なりに考えました。そして、どうやら私の性格が日本人に近いからではないかと思うようになりました。私は自己顕示欲の強い人間ではありません。大それたこと、突拍子もないことをやって目立ったりするのが好きではありません。それよりも周りと合わせて協調しながら事を運ぶのが好きです。だからでしょう。和を乱さない、団結力がある、全体のルールを尊重する、そういう日本人の特徴とされるところが私には非常になじむのです。3月11日に東日本大震災に襲われた後でも日本人と一緒に生活し、仕事を続けたいという気持ちに変わりはありませんでした。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.01「運命の国」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

私は監督の仕事とは「行き方」も「行き先」も教えられるけれど、できるのはそこまでとも思っています。実際に行き方をチョイスするのはピッチの中で戦っている選手の役目です。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.02「引き出しを増やす」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ガスコインは誰もが認める才能の持ち主でした。しかし、有り余るほどの才能を持ちながら、つぶれる選手が多いのもこの世の常です。イタリアでは、そういう例に触れた時、こういう諺を使って惜しみます。「パンを持っている者には歯がない」

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.03「バカンスと日焼け」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ワールドカップに主役として参加するには相手がどんな強豪でも対等に渡り合える力がないと話になりません。本大会で勝ち進むチームには何かしら特徴というか「武器」があるものです。そういう相手に素手で闘うわけにはいきません。日本は日本で「うちにもこういう武器があるよ」「長所があるよ」と誇示できなければならない。その「武器」は他のチームにないものであればより一層望ましい。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.04「ワールドカップ予選」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

今季のアーセナルは主力の流出で大変な状況にありますが、次々に若手を育てる土壌があるし、結果より内容を重視するサッカー観にも共感を覚えます。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.05「9月」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

日本では「試合勘」というと、出場機会に恵まれない日本代表の欧州組に対する不安とセットで語られることが多いようですが、イタリアではもっぱら、故障で長期にわたり戦線を離れていた選手がピッチに戻ってきたときに使われます。代表選手に向けて使われることはほとんどありません。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.06「欧州視察とアウェー戦」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ただ勝ったというだけでなく、アジアカップは新生日本代表のベースというか、礎を築かせてくれる大会にもなりました。団結力を土台に、チームとしての戦術、哲学、アイデアなどに磨きがかかり、完璧とはいかないまでも基礎となるものは十分に植え付けられました。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.07「2011年を振り返る(その1)」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

監督就任以来、私がチームに植え付けることを目指しているのは「バランスと勇気」です。バランスが取れたチームとは攻めているときには守りの目配りを怠らず、守っているときにも攻めの一手を考えているようなチームです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.08「2011年を振り返る(その2)」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

私は神頼みや運などを重要視しないタイプです。監督をやっていないフリーの時は、いいチームといいタイミングで巡り合えるといいなあと思ったりしますが、監督という仕事に就くと夢見るタイプではまったくなくなります。 そんな私の唯一の願いは選手がケガをしないことです。同じ負けるにしても、自分たちが弱くて負けるなら仕方ないですが、選手がケガで良い状態で臨めなかったことが敗因になるのは本当に残念なことですから。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.09「あけましておめでとうございます」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

最終予選で戦う国はどこも「日本対策」を十分に積んでくる。ならば、こちらもそれを上回るオプションを用意しなければならない。オプションとは「武器」と言い換えてもいいでしょう。相手の対策を上回る戦術の多様性と新しい選手の戦力化――ベーシックな部分を充実させつつ、この二つも同時に進めなければならないのです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.10「2012年始動」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

サッカーは人生に似ているところがあります。古いもの、昔のやり方に固執しているだけでは十分に生きた、とは言い難い。常に新しい何かを求め、発見し、挑戦するという刺激がないとやがて衰退するものです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.11「祝!五輪出場 そしてW杯最終予選」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ドイツは、ワールドカップの果実を今、最も感じる国といえるかもしれません。 ハード、ソフトの両面でスタジアムが快適だからサポーターも非常にリラックスしています。無用なストレスがたまらないのですね。だから試合を100%楽しむことに集中できる。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.12「地獄で仏」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

戦術の多様性も大事な要素になるでしょう。プランAでうまくいかないとき、実行できるプランBの有る無しはチームに与える余裕の点で大きな差が出ます。ヨーロッパ視察を終えた後、4月23日から3日間、千葉でミニキャンプを張りました。そこで3-4-3システムのトレーニングを集中的にやりました。初招集の選手も多くいましたから、すぐにできるとは当然思っていませんでした。「なぜ、このタイミングで」とキャンプ中に何度も問われましたが、試合のための招集ではない、練習のために招集できた「このタイミングで」しか、なかなかやれないことだったからです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.13「日本の特徴を武器に、最終予選へ」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ただし、1位、勝ち点7を手にする過程で、自分たちがどんな準備をしかた、どんな心構えで臨んだか、何を試合で心がけたか、そのプロセスだけは何があっても忘れさせるつもりはない。自信を持つべきは、順位や数字ではなく、たどったプロセスそのものにあるのですから。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.14「向上とキープのセオリー」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

日本(人)の持つ、行き届いたしつけ、他者へのリスペクト、スポーツマンシップの尊重という美徳は本当に誇るべきものです。そこは誰に何と言われようと持ち続けた方がいいのです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.15「日本のホスピタリティー」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

本田という選手が幾つかのポジションをこなせること、これはチームにとってとても幸運なことだと思っています。サッカーは一つの試合の中で、一つの大会の中で何が起きるか分からない競技です。そういう時に、ほかのメンバーとの兼ね合い、コンディションの問題等を総合的に判断して、いろいろな起用法を採れるのは監督としてありがたいことです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.16「ロンドン五輪」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ふと、思うことがあります。サポーターの皆さん以上に、今の日本代表の実力と将来性に期待を寄せている人間がいるとしたら、それは私ではないだろうか、と。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.17「イラク戦を前に」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

日本の選手のゴール前の技術が足りないとは思っていません。技術より「絶対にオレがここで決める」という意識、気迫の問題だと私はにらんでいます。ゴール前であらわになるものがあるとしたら、その選手のサッカーに取り組む日常の姿勢ではないでしょうか。私の祖国イタリアは、日本とは逆に、数少ない少ないチャンスをしっかりモノにする国です。自国のリーグがかなり守備的なため、作り出せるチャンスの数自体が少ない。その少ないチャンスをいかに集中してゴールに変えるか。大げさではなく、そこにチームの命運がかかり、人生の分かれ道になることも多いですから、ごく自然に決定力が鍛えられるのでしょう。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.18「ウソ発見器」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ワールドカップの結果はそれこそ「神のみぞ知る」ところであり、人知で読めるものではありません。大会に入れば、PKやオウンゴールといった幸運、不運にも見舞われます。私のいう最高到達点とは、2年後の日本代表がワールドカップでどういうふうにプレーしているか、どういうプレーをしなければならないか、そのイメージは頭の中にしっかりできているということです。そのプレーを90分間フルに、とはいわないまでも、70―80分は安定して出せるようにしたいと思っています。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.19「欧州遠征でつかんだもの」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

私が目指しているのはまさにそういうチームです。どんな相手でも、どんなタイプでも、どんな環境でも、どんな試合の流れになろうとも、最終的には勝利を手繰り寄せているチーム。どんなに苦しくても絶対に勝利をあきらめず、最後まで戦い抜くチーム、緩めないチーム。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.20「オマーン戦を振り返って」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ワールドカップのような大会では上に勝ち進もうとしても、チームを阻む材料は次から次に出てくるものです。主力のケガなどをはじめとするアクシデントとか、当人たちにもどうすることもできないことが起きるものです。強豪国であっても1次リーグで敗退することもあり、そうは簡単にベスト16やベスト8になれる世界ではない。しかし、大会が始まるまでの準備の段階ではあらゆる障害を乗り越える強い気持ちがリーダーには絶対に必要です。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.21「コンフェデレーションズカップ」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

就任以来、私はチームの幹にあたるセンターラインの選手を頻繁に変えることはしてきませんでした。代表チームに限らない、クラブでも、それは私のチーム作りのポリシーであります。人間と同じく強い背骨、軸を作ることはチームの基本です。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.22「あけましておめでとうございます」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

昔は旅といえば、クルマで移動することが多かった。イタリアの場合、列車とか飛行機とか公共機関を頼ると、時間どおりに来なかったりするので、かえって計算を立てにくいのです。今は飛行機の旅がもっぱらですが、これも苦にはなりません。ちょっと困るのは、ほんの少し前までは飛行機に乗るとすぐに眠れたのに、近ごろは寝付きが悪くなったことです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.23「歯ブラシ」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

アジア予選の日本代表の戦いを振り返ると、ホームとアウェーで内容に差があるのは確かです。ホームなら圧倒的なサポーターの声援があり、周囲の期待をダイレクトに感じられます。それに背中を押されている部分はあるでしょう。一方、アウェーでは最初、様子見から入ることが多く、後手に回る傾向があるように感じています。いろいろな要素が絡んでいるので「これが原因だ」と特定はできませんが、ピッチの大きさもルールも変わらないのだから、アウェーでもホームのような内容の試合をすることは今後の克服すべき課題だと思っています。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.24「20周年」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

体調、チーム戦術へのアジャストに加えて、オーストラリア戦で気になっているのは周囲に漂う、数字上はもうワールドカップ出場を決めたのも同然という緩んだ空気です。「決めたのも同然」と「決めた」は違うにもかかわらず。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.25「鉄に触る」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

私はヨーロッパから来た人間だから分かるのですが、彼の地の人たちはサッカーは自分たちのものであり、自分たちが築いた地位はある種の〝帝国〟のように崩れないものだと過信しています。しかし、私はそうは思いません。この世に不変のものなどないというのが私の信条です。ヨーロッパはアジアをサッカー後進国だと思っていますが、アジアも日本のサッカーも着実に成長を続けている。私が「世界を驚かす」というとき、それは「ヨーロッパや南米と同じレベルまで、われわれが来ていることを示す」ということです。結果だけではなく、内容でも世界の強豪と五分の勝負を演じる。それがまさに世界を驚かすことになると思うのです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.26「アリガトウゴザイマシタ」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

勘違いされると困るのは、伸び伸びとプレーするということは個人プレーに走ってもいいよ、ということではありません。かかってくる全員をドリブルで抜き去れるのなら話は別ですが、日本の選手が持ち味を発揮できるときは、全員が程良い距離感とポジショニングで相互に好影響を及ぼし合いながらプレーできているときです。どんな選手達の組み合わせであろうと不変の真実でしょう。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.27「東アジアカップ」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

そういう一喜一憂をしないために試合後の分析も「勝った」「負けた」から入るのではなく「何が起きたのか」「何ができたのか」「何ができなかったのか」から入るようにしています。局面や細部の分析を下から積み重ねて「だからこういう結果になったのか」とたどりつくよう心がけています。勝敗という結果から入ってしまうと、勝った時はいいことしか、負けた時は悪いことばかりに目が行ってしまうものです。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.28「トータルフットボール」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

大切なことは試合が終わった後の姿勢です。どんな結果が出ても課題を課題としてしっかり受けとめる強さがあれば、現実を直視する精神があれば、きっとそうやってあぶり出された課題を乗り越えられるはずです。その強さも精神も今の代表選手たちは持ち合わせていると私は確信を持って言い切ることができます。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.29「テストマッチ」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

サッカーのゲームは毎回ストーリーが変わる、一つとして同じ試合などないもの。今回描いたストーリーを次も描けるとは限りません。ただ、今回のように内容に結果が伴うと、選手に自信がつくのは確かでしょう。私がこの3年間、「こういうプレーをすれば結果は自ずとついてくるよ」と言い続けてきたことへの信頼感も増します。信頼感はトライする気持ち、プレーの精度も増しますから歓迎すべきことではあります。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.30「神頼みではなく」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

*vol.31は最初から最後まで今となっては興味深い文章なので、全文読むのをおすすめします。ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.31「ドロー」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

日本の文化を尊重しながら自分のサッカー観をうまく移植したいと思っていた私は協会の優れた支援体制に驚き、すぐに共同して働ける仲間だなという確信を持ちました。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.32「2014年年頭に思う」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

サッカー以外の番組を観ることはあまりありません。リラックスしたいときはインターネットのサービスを利用して映画を見たりします。イタリア語の字幕付きで世界中のあらゆる映画を鑑賞できるのですから便利になったものです。そういうことは協会の方たちがしっかり手配してくれています。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.33「4年目の私の日本」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

負け試合のはたして何パーセントが本当に自分たちの責任なのか。場合によっては相手の出来が良すぎたことが最もパーセンテージとして大きいこともあり得ます。にもかかわらず、敗因のすべてが自分たちにあると決めつけて粗探しを延々と続けていったら、せっかく持っている自分たちの良い部分まで消すことになりかねません。実際に起きていることを監督が冷静に分析できなければ立てる対策に誤りが混じり、負けはさらに続くことになります。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本”vol.34「それぞれの立場」 | SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ブラジルのサッカーの聖地といえば、文句なしにリオデジャネイロのマラカナンでしょう。そこで戦いたいかと聞かれれば、「もちろん」と答えます。ボールを蹴った人間なら誰しもそうだと思いますが、本当は選手として憧れのピッチに立ちたかった。それはもう不可能です。日本がブラジルの聖地に立つには、グループリーグC組を1位通過しての決勝トーナメント1回戦か、決勝で戦うか、の2通りしかありません。選手たちが頑張ってくれて、その日が来ることを監督として心待ちにしています。

引用元: ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” vol.35「聖地」| SAMURAI BLUE | 日本サッカー協会.

ううう…マラカナンは相当厳しくなってしまったけど、読み返してみると、やっぱりここまで日本のサッカー選手の力と潜在能力を信頼してきた監督っていなかったと思うので、最後の試合、少しでも思った通りの試合になるといいなあ。そして、サッカーの記事担当している記者の方々は、それから解説などをやっている方々は、コロンビア戦の前に一度これ全部読み直してみるといいと思います。少しはサッカーというものが何か知ることが出来るかと思います。それから日本サッカーの問題点もね。