以前「”やるやらない”と”やめるやめない”の違いは大きい。本当は前者であるべきなのにみんな後者の視点で考えるからおかしなことになる」といったことをツイートしたことがあります。

毎年毎年、今年は競技をやってみようか、やっぱりやめておこうか、でいいと思いますよ。真央ちゃんに限らず誰でもそうあるべきだとすら思います。だって自分の人生ですよ。

なんとなくそのまま競技から引退になってもいいと思うし、そもそもなぜそんなに、けじめというものが必要なんでしょうか。いや、スポンサーがらみとかそういう理由は大きいとは思いますけどね、でも一般的な風潮として、けじめつけなければいけない、みたいなところありません?

私はそういう意味では、実は安藤美姫さんが昨シーズン、自分のエゴのためだろうとなんだろうと、ああやって競技にトライしたこと”自体”はとがめられることではなかったと今でも思ってます。そりゃ彼女自身や周りの人たち、そしてスケートに関する発言についてはどうなのかな、いや違うだろと思うことはありましたけどね。ああ、ルール違反ですか。でもルールを変えさせたというより、いつだってルールの盲点をついていたんでしょ? たいしたものですよ。なりふり構わずテレビに出たり、資金を集めようとしたりしても、協力したい人がいるんだからそういう人は協力すればいい。下品だ? でも実際問題として、誰が上品なキャラの安藤美姫を求めているっていうんですか? 他人の存在なんてそんなもんですよ。だから自分の思うとおりに生きればいい。常識からずれていたとしてもね。

随分前のことになりますが、前名古屋グランパス監督のストイコビッチ氏がまだグランパスの選手として活躍していた頃。ある年に彼は「今季で引退する。だからリーグ優勝できるようにがんばる」とシーズン当初宣言したことがありました。

で、そのシーズン、グランパスは優勝せず、ストイコビッチは「引退を来年に延ばす」とあっさり引退を撤回したんです。当時結構驚かれたんじゃなかったかな。日本人の感覚だったら、そんな覚悟の発言をあっさり撤回するなんて恥だと思うんでしょうけど、私はプロだと思いましたね。勝ちたいという自分の意志のためなら、口が軽いなんて言われても気にしない。そういう意味でプロだと思いました。

結局、そのシーズンも優勝できなかったけど、彼はそのシーズンで引退しました。「もうじゅうぶんだ」と言って。気が済んだんでしょうね。

真央ちゃんと逆のパターンなんですけど、そういうもんだと思うし、そうあるべきだと思うんですよ。自分の本心と意志がすべて。

毎年毎年、迷っていたってかまわないんですよ。真央ちゃんが何かをやる、やらないと決めるたびに、真央ちゃんにぶら下がっている人はお金が入るか入らないかという意味で落ち着かないかもしれませんが、第一、彼女はアマチュアの一選手なんですよ。

私だって毎回仕事の依頼が来るたびに

――どうしようかなあ、この納期でできるかなあ、できないだろうなあ、この時期は子どものこともあるだろうしなあ、ああ、親の面倒も見なきゃいけないしなあ、いや疲れちゃってるしなあ、でもやっぱり無理してもやろうかなあ、やろう! だってこの仕事やりたいんだもん!(または、いや今回はできない、断わろう!)

そんなもんですよ。人生なんて。別に常勤正規職員で雇われているわけでもないんだから、休暇をとるのに有休もらえるわけではないんだから。まずは自分本位でいいんです。

雑なまとめになりましたが、そんなふうに思っています。

強いて言うなら、若いときにしかできないことって真央ちゃんの場合でいえば、学生やることなんじゃないかな、って思うので、充実した大学生生活を送れればと願っています。