ああ、なぜに私は懸命になって得意でもない英作文をしているのか。それはすべて、tumblr.に真央ちゃんのまともな批評が見当たらないからなのです。私はテクニカルな目など持っていないのだけど、ここ数年で多少学んだことをやけくそになってフィードバックしています。

しかしね、tumblr.なんて写真の宝庫だというのに、そしてフィギュアスケートに関する投稿の10件に1件は間違いなくあの女王様なのに、ことごとく足元写ってないんです。あれ異様ですよ。ほかのヨーロッパや北米の選手は全身写っている写真のほうが多いのに。で、たまに出てくる真央ちゃんの写真も半分ぐらい上半身アップのものなの。確かに真央ちゃんの表情はかわいいけど、どうせなら全身写っている写真アップしようよ。

でもtumblr.侮れないです。へええと思うエントリにも遭遇します。ですので、以前リブログしたこの記事が面白かったのでご紹介しましょう。はい、伝説のボナリー、長野五輪でのバック転についてです。

確かボナリーはエキシビションでよくバック転をやっていましたよね。長野五輪の事件はマツコと有吉の番組でも最近採り上げられたようですけど、審判の「好み」に当てはまらない選手は何をやっても認められないというのは、今も昔も同じことのように思います。その「好み」というのは必ずしもその選手のスケートの技術に基づいたものではないということも含めて、あまり昔も今もかわらないのかもしれません。でもそんなことよくない。

さて、この記事がなかなか面白いと思ったのはこのような見方をしていたからです。

Surya Bonaly was infamous for (among other things) doing a one blade backflip in the 1998 Olympics, and is the ONLY figure skater who’s ever pulled that off. Not just the only woman, the only figure skater PERIOD. There’s like all of three Olympic-class male skaters who did backflips in their routines, and NONE of them could do it one blade.

But wait, there’s more.

Backflips were banned from the 1976 Olympics onward on the official justification that skating jumps are supposed to be landed on one blade, whereas backflips are landed on both blades. The unofficial justification was it was too dangerous, both to the athlete and to the rink — if you didn’t land it perfectly, you could not only break your ankle, but also punch THROUGH the ice surface.

Surya Bonaly was openly contemptuous of the figure skating judges, because they were a bunch of openly racist white men who always screwed her over by giving her lower scores than she deserved. That one-blade backflip was her ultimate FUCK YOU! to the Olympics judges, because she took an “illegal” backflip and made it legal by landing it on one blade. Pretty much DARING them to mark her down for being epic awesome and pulling a move that their precious coddled white girls didn’t have the guts to even think about.

They did, of course. White racism knows no bounds. But she utterly owned them with that move.

訳すとおそらくこんな感じなんでしょうか?

スルヤ・ボナリーは1998年のオリンピックで片足バックフリップを行ったことで評判を落としたんだけど(他にもいろいろあったけどね)、それを見事にやってのけた、たった一人のフィギュアスケーターなのよ。いい、ただ一人の女子選手というだけじゃなくて、ただ一人のフィギュアスケーターなの!文句ある? 確かに当時、オリンピッククラスの男子では3人ばかしバックフリップを演技中にやった選手というのはいたけど、そのなかの誰一人として片足でできた人はいなかった。

でもね、話はこれでは終わらない。

バックフリップは1976年のオリンピック以来ずっと禁止されている。表向きの公式な理由としては、スケートでのジャンプは片足で着氷するのが前提なのに、バックフリップは両足で着氷するからだとしていた。でも非公式な理由としては、それはあまりに危険だから――選手にもリンクにもね。もし完璧に着氷できなかったら、選手が足首を折るだけじゃなくて、氷を突き破っちゃうかもしれないから。

スルヤ・ボナリーは、自分がフィギュアスケートの審判たちを軽蔑していることを隠そうともしなかった。なぜって、彼らはあからさまにレイシストな白人男ばかりで、彼女はいつだってもらっても良いはずの点よりも低くつけられてはひどい目に遭わされていたからよ。あの片足バックフリップは、スルヤからオリンピック審判に対して送った究極の『くたばりやがれ!』というメッセージだった。だって、彼女は違反であるバックフリップをやるのに、片足で着氷することで正当なジャンプにしちゃったんだから。減点を承知で伝説に残るすごいことをやって審判たちに挑んだめちゃくちゃ大胆な人だったし、彼らに猫かわいがりされてた白人の女の子たちが思いつく度胸すらないような技をかけちゃったわけ。

もちろん審判は減点したわよ。白人のレイシズムは限度がないからね。でも彼女はあの技で完全に彼らを食ってしまった。

(※なお、それにつづいて、彼女はそのままトリプルループまで跳んだ、と書いてあるように思いますが、いま動画見直してもそのシーンはないのでその人の勘違いなんでしょうかね)

そうかあ、当時は「運動能力が高いから」とか「でもあれはいけません」とか「とうとうキレてしまった」とか「最後を楽しむことにしたようです」などと片付けられていたような記憶もあるけど、あえて片足で着氷したというのがポイントだったんですね。いま振り返ってみれば、演技が終わった後、とても清々した顔つきをしていました。あれはそういうところもあったのかもしれませんね。

不当だと思えるような評価をされても、一言も批判しない真央ちゃんは気高くて、そこが好きなところの一つでもあるのですが、スルヤのこうした反骨心からの媚びないところも好きです。このような選手は、ましてやジャッジングシステムが変わった今、二度と出てこないのでしょうね。

スルヤ・ボナリーに乾杯!