はじめて魚拓サービスというものを使ってみました。

  • キム・ヨナ、募金団体「愚か者の分かち合い」の広報大使   http://archive.is/z5vxf
  • フィギュアスケート選手キム・ヨナ、分かち合い財団「愚か者の分かち合い」広報大使任命 http://archive.is/7sFTr
  • キム・ヨナ「フィギュアの女王、「愚か者の分かち合い」広報大使としてご挨拶致します」http://archive.is/HwCpJ 動画あり。
  • 韓国の枢機卿がキム・ヨナにオリンピック優勝のお祝いの言葉を贈る。2010年2月28日付の記事。韓国語元記事。http://archive.is/hAyV1 以下Googleの自動翻訳:

[ニュース天地=パク·ヘオク記者]カトリックソウル大教区長チョン·ジンソク枢機卿は最近、2010年バンクーバー冬季オリンピックフィギュア女子シングルで金メダルを獲得したキム·ヨナ(洗礼名ステラ)選手にお祝いと激励のメッセージを伝えた。チョン枢機卿は”いくつかの困難を克服し、最善の努力を重ね、ついに世 ​​界トップに立ったキム·ヨナステラ選手の姿は、全国民に感動と喜びを与えた」とし「特に、多くの若者たちがキム·ヨナステラ選手を使って「やればできる」という自信と希望を得たもの”とし、お祝いのメッセージをキム·ヨナ選手の所属社であるIBスポーツを通じて伝達した。キム·ヨナ選手は、競技場に入るとシプジャソン号を引いてソンホギョンを捧げた後、競技に臨んだ。ソンホギョン(圣号经)は、額や胸、両肩にシプジャソン号を引いて「父と子と聖霊の名において、アーメン」と捧げる、最も短いが、最も重要な祈りである。一方、チョン枢機卿は、2010年冬季オリンピックに参加した選手たちと指導者、女子ショートトラックの銅メダリストパク·スンヒ(洗礼名リディア)選手にもお祝いのメッセージを伝えた。

  • 【フィギュア】キム・ヨナ(洗礼名:ステラ)、カトリック系募金団体の広報大使に  http://archive.is/ZNMN2  当時の2chの反応の一部。ほとんどキリスト教ならばとカルトからプロテスタント、カトリックまで一絡げにした頓珍漢なコメントだけど彼らが抱いた「うさんくささ」という直感はあながち外れたものではないように思える。なお元記事の朝鮮日報からは公開期限が過ぎているためか既にページが消えている。
  • 朝鮮日報“フィギュア”に対する検索結果です。(241-255/1114件)http://archive.is/YqDfT なんといいますか、リストアップされている記事のタイトルが色々面白かったのでとりあえず保存。

自分でやっていてうんざりしてきました。もういいや。以下はこれについて私が思うところです。

前回のエントリでも書きましたが、フランスのレキップ誌の記者がキム・ヨナのことをAngéliqueと形容したのがどうも腑に落ちないままでいました。フランス人のアジア人に対して抱く美女のイメージ、かわいいと思うイメージは私のものとは違うのだろうと無理矢理納得しようとしたのです。そもそもなぜ、フランスで彼女がそれなりに人気があるんだろうとずっと考えていました。フランスの女子シングルはもともとあまりふるわない歴史があるので、見る側の目が結局養われずに、とりあえず世界トップにいる選手の演技がすばらしいという基準で見てしまうのだろうかとか。

気になったことについてそれなりに考えれば、ひょんとした拍子に記憶の引き出しから何かがでてくるものなのですね。突然、オリンピック前に彼女がカトリックの洗礼を受けたことが話題になったのを思い出したのです。もしかして彼女がカトリック信者としてそれなりに知られていたから「天使のような」なんていう形容詞が無意識に出てきたのかも、と。

洗礼を受けてから、試合のたびにしていたロザリオの指輪も当時、随分注目されたようですね。オリンピックの試合でも「いつもの金色の指輪だと憲章違反になるから銀色のにしろ」と試合前夜にオーサーに言われた、とか本人が語っているそうです。(金色の指輪が禁止されているという意味もよくわからないのですが)。もっといえば、オリンピック直後も同じデザインの指輪販売していたとかで。ピアスが注目されたようですけど、指輪のほうがある意味もっとじっくり手間暇かけたマーケティングだったのかも。

ともかく彼女がカトリックになったことが五輪前に話題になったおかげで、世界のキリスト教信者のなかには、無条件に彼女に親近感を覚えた人もいたようです。日本国内外含めてその手のブログやフォーラムがひっかかりました。正直、気持ち悪かったです。バンクーバーのときも彼女がカトリックだからという理由で応援しているブログの投稿がそれなりに残っています。いや、それだけならばいいんです。気持ち悪いのは私の好みとかそういう問題ですから。自分が信仰している宗教の信者が優勝したらうれしい、という気持ちは、その立場に立ってみればわからないでもない。けれども、なかには特定の宗教をアピールしていない真央ちゃんを貶めるような内容もあって、なんじゃこりゃと思うわけです(韓国に限りませんよ)。「2chのスレッドにそうしたものが立ち「自爆」に気がついたのかすぐに消えた」といった2chレスまで引っかかりましてね。

それでもやはり私はこう思うのです。「おい、信仰の有無以前に、内面が問題だろう」と。やはり人は見たいものを見たいようにしか見ないんだなと思いました。それは私にも言えることなのかもしれません。

世界レベルでもそれなりにカトリック教徒、ひいてはキリスト教徒の中で盛り上がったのですから、おそらく韓国のキリスト教信者たちも、その方向で随分盛り上がったのではと思います。

そのような中、世界選手権の後の4月という絶妙のタイミングで、韓国でそれはもう尊敬されていた枢機卿の没後1年を節目に設立されたとかいうカトリック系募金団体「愚か者の分かち合い」の広報大使に彼女はなりました。

今から思えば、その募金団体は、”カトリック教徒”キム・ヨナのいいイメージを植え付けるという見事なステマをやっていたわけですよ。そんな団体、オリンピックや世界選手権の後になってからいきなり設立しようと思ってすぐにできるものではないですからね。

信仰心が篤いからプレッシャーにも勝った、すばらしい、その後ろ盾、支えになったカトリックすばらしい!

でも、見たいようにしか見ない私には、カトリック系「募金」団体というのがうさんくさい響きを醸し出しているようで失笑してしまったのです。普通、カトリックの教えの元になんらかの活動行うというなら、カトリック系福祉団体、とか慈善団体、とか奉仕団体、などと言いそうなものなのに、とか。それに実際に布教するという意味も込めて町に出て奉仕活動するのならば、どこかの修道会の名前とかつきそうなものなのに。○○会系福祉団体、とか。イエズス会でもフランシスコ会でもカルメル会でもサレジオ会でもカリタス会でも聖心だろうともうなんでもいいです。

財団法人の「募金」団体というのが、なんとも下世話な響きで。その広報大使になったときの式典の動画も見ました。はい、政治もからんでいるんですね。募金団体の設立のインスピレーションの元になったその亡くなった枢機卿は軍事政権の頃、政府に抵抗したことで知られているそうですけど、今の韓国のカトリックと今の枢機卿は政治と仲良しさんなんですかね。

そして、キム・ヨナは相変わらず「信心深く」て、その広報大使をやっているのでしょうか? 彼女のソチ出場はこの募金団体にとってもよい宣伝になるでしょう。

意識しているんだかしていないんだか、というようにとりあえずどっちつかずに書いておきますが、ほんと絶妙です。オリンピックの前に入信して、ロザリオの指輪を話題に上らせておく。で、その指輪をしながらオリンピック前の国際競技に参加をする。オリンピックでは露骨にその指輪を出せないけど、それまでにさんざんカトリック教徒キム・ヨナ・ステラのイメージを植え付けておいて、オリンピックの大会に挑む。演技を見ながら、一部の信心深い観客にはカトリックのイメージがサブリミナル効果のようにちらつく。フィギュアスケートの試合直後に今の枢機卿がコメントを出す。そしてオリンピックや世界選手権が終わり、キム・ヨナの快挙(世界選手権でさえなんだかんだいっても2位ですよ)が新鮮な記憶として焼き付いているタイミングで発足した募金団体の宣伝大使になる。なんて見事なステマなのでしょう。