一部のフィギュアスケートのファンの方々が先般の福岡グランプリファイナルでの競技最終日で、どの選手にも一貫した、客観的で偏りのない公平な判定を審判団に求めるとして、A3版程度のバナーを掲げたそうです。私はこれはすごくいいことだと思います。うるさくないですしね。その経緯は「手相見姐さん」さまのブログ「あんたたちもっと驚きなさいよ」の最近のいくつかのエントリとコメント欄で見ることができます。そのブログに集う方々が作ってくださったダウンロード可のバナーも提供されています。

そこで、Make a fair judgment(judging) !   フランス語で訳すとどうなるんだろうと思いましていろいろ単語を調べたりしていました。fairに直接対応するフランス語単語って実はないように思えるんですね。簡単な翻訳機かければjuste, équitableと出てきますが。

そこでéquitableという形容詞の名詞形、équitéを仏仏辞典のLe Grand Robertで調べて見ると:

– Notion de la justice* naturelle dans l’appréciation de ce qui est dû à chacun; vertu qui consiste à régler sa conduite sur le sentiment naturel du juste et de l’injuste.

– Conception d’une justice qui n’est pas inspirée par les règles du droit en vigueur et qui même peut être contraire à ces règles

どうも、法律に則った杓子定規の公正さというより良心に従っているという意味でのフェアネスのニュアンスが強そうです。

やはりimpartial という言葉がこの文脈では適当ではないかと思います。英語でもimpartialという言葉がありますね。自分の立場に左右されない中立的、とかバイアスがかかっていない、偏りがないという意味での公正さという意味で使われている言葉です。

なお、フランス語で一般的にスポーツの審判団にフェアな審判を求めるという意味での審判ならば、arbitrage(英語で言うレフリングに該当するのでしょうかね) という言葉のほうがこなれているように思います。jugementというフランス語は英語のjudgmentと同様、一般的にはあまりスポーツの審判らしくない言葉のようです。とはいえ、フィギュアスケートの場合、judging systemという英語の対語でsystème de jugementとありますので、

この英語のスローガンに対応する仏訳としては

Jugement impartial pour tous ! 

を提案させていただきました。